ラジコン★ほし～の！

ラジコンを購入して１年ほどだっただろうか。

会社から帰ると、僕のラジコン一号の姿は、なかった。

正確に言うと、充電器だけはあった。

どうやら、彼女が休みの日、僕が会社へ行っている時に
大掃除をしたらしい。

「あれ？ラジコンは？？」

「捨てたよ。」




・・・




その場の空気は止まった。

僕のラジコン１号機は、部屋でちょっと飛んだだけで

その寿命を全うしたのだった。

さらば１号。

ちなみに充電器は、「何のコンセントか分からなかった」という理由で

捨てられるのを免れたらしい。

なんと皮肉な・・・・

そんなある日、ラジコンヘリを部屋に中でこっそり飛ばしてみることにした。

もちろん、彼女に見つかれば、相当おこられるに違いない。

でもどうしてもその衝動には勝てなかった。

ついに僕は部屋の中で電源を入れた。

ギュイーーーーーーーン！！

すごい音と共に、ラジコンのプロペラが回転しはじめた。

同時に宙に浮き始めた。

その０．５秒後。

ガツッ　ガッ　　　ガッ

やってしまった。

ラジコンのプロペラが壁に激突。

少し部品が欠けた。


元々野外用なので、部屋の中では狭すぎたのだ。


ああ・・・・

「次回は必ず外で飛ばしてやるからな。」

そうラジコンと約束して、その日は終わった。

４日後ぐらいにラジコンヘリは届いた。

飛ばすのを楽しみに、部屋の隅っこに眠るラジコン。

見るだけでもテンションが上がって、はやく飛ばしたい・・

妄想に励むのであった。

そして・・・

飛ばす場所が無いことに気づいた（泣

というよりも、飛ばす場所はあるのだけれど、引っ込み思案な僕は

人前で有意義にラジコンを飛ばす勇気がなかったのだ。

そして３カ月ほどラジコンは眠ったままだった。

僕がラジコンに興味を持ったのは２００６年夏。

彼女と一緒に暮らしていたときの事である。

ネット検索が趣味だったので、いつもどおりネットサーフィンを楽しんでいると
「空撮」という言葉が目に入った。

すると、ラジコンに搭載した動画用カメラから
撮影されたありとあらゆる場所からの動画。

もう、舞い上がってしまった。

そして僕は思った。

ラジコンヘリが欲しい。

そして、２万円ぐらいのラジコンを購入するのであった。

つづく。